七輪の構造を知ると、七輪は簡単に使えるようになる
七輪は昔から一般家庭でも使われてきた調理用の炉です。
燃料は木炭や豆炭を使っていて、かつては多くの家庭で七輪を使って、魚を焼いたりご飯を炊いたりしていました。
しかし、時代の変化に伴いハイテクの調理機器が登場してくると、七輪は次第に使われなくなっていきます。
かつては多くの家庭で使用されていた七輪はどんどん消えてゆき、七輪メーカーもしだいに廃業においやられていきました。
それでも今だに使い続けている人もいて、海外でも日本の七輪に似せて商品を作られたりしています。
それでも日本製の七輪は技術力があって出来が良いと、あえて日本製にこだわる方も多いです。
最近ではファーストフードの対義語としてスローフードが提唱されています。
良い食材をゆっくりと楽しむという意味ですが、その流れに乗ってまたじっくりと炭火焼きができる七輪が注目されてきています。
また阪神淡路大震災・東日本大震を経て、防災グッズとしての七輪に対する関心が高くなってきています。
素朴な調理用の炉ですがライフラインが途絶えた状況のなかで、調理が出来て暖房になる七輪は生活の大きな支えになります。
七輪を使いこなすには、まずその構造も知っておくといいでしょう。
古くから使われている七輪は、構造自体は意外と単純なものです。
しかし、それぞれのパーツがしっかりと役目を果たしています。
まず、一番上には焼き網があります。
そこに食材を置いて炭火焼きが楽しめるようになっているのはご存じのとおりです。
網の下には炭を入れる火皿があります。
ここに木炭等の燃料を置いて火を点けて使用します。
そして、一番底には空気口(送風口)があります。
火力の調整の役割を担っていると同時に、溜まっていく燃えて燃焼し終えた炭や灰を、この空気口から取り出す役割も兼ね備えています。
底には燃えてこなごなになった炭や灰がたまってゆきますので、使い終わった後は完全に冷えるのを待ってから、この底に溜まった灰を取り出して掃除しましょう。
さて、実際に七輪で火をつける方法ですが、まず火皿に1個か2個の炭を置いて、着火剤をのせ点火します。
火がついたら、その上にさらに炭をのせて火を安定させて完了です。
まとめ
部品としては、七輪本体、焼き網、炭を入れる火皿の3つとシンプルな構造。
網は食材を置く為、火皿は火の付いた燃料を置く為、七輪本体は安全に火の取り扱いをする為にという役割があります。
このように構造は単純でも、珪藻土という素材、そしてその理にかなった構造によって、かつては普通に七輪は活用されてきました。
それぞれの部品が役割を果たすことで、七輪は安全な道具として使われてきたのです。
このような部品ごとの役割を含めて、構造自体も理解しておくことで、より安全に使うことができるでしょう。