七輪の使い方を知りたい方必見!便利な使い道13選

七輪の使い方を知りたい方必見!便利な使い道13選

七輪の使い方は実はとても多様です。
七輪はガスコンロが普及するまで日本で一般的に利用されていた道具なので、複雑な機械のように特別使い方が難しいわけではありません。
ただ、炭を熾して調理するという習慣がなくなってしまった現代人にとっては、火熾しそれ自体が難しく感じるかもしれませんね。
ここでは炭の熾し方のコツと、七輪の多彩な使い方についてご説明します。

 

炭火の起こし方のコツ

まず炭火を起こすときに覚えておきたい点としては、「炭は小さい方が着火しやすいこと」です。
これは小さい炭ほど表面積が広くなるため。
火熾しの為の炭はまずは小さめのものを選びましょう。
火起こし器またはバーナーがあれば簡単に炭火を起こせます。
火起こし器があれば、炭を入れて、その下に着火材にいれて火を付ければ、煙突効果ですぐに炭火が起こります。
バーナーがあれば豪快にゴーっと炭を炙れば、炭火が起こります。

 

 

両方ともない場合は、まずは小さい炭をなるべく隙間があくように並べます。
隙間があると空気の通り道ができるので燃えやすくなるからです。
これらのことを注意して、七輪に炭を入れます。
その上に薪を置いたら、薪をマッチやライターで燃やします。新聞紙などを使うと効果的です。
煙がなくなるまでうちわで扇いで薪を燃やすと、薪が燃えた後の「熾き火」が炭を着火させます。

 

七輪は時間が経つうちに徐々に熱が底に溜まっていき高温になってきます。
テーブルなどで利用する場合は、必ず下に敷板を敷くようにしてください。
最後に着火した炭が残った場合、火バサミなどで取り出して火消しつぼに移してフタをします。
火消しつぼがなければ、鉄製バケツやブリキ缶でも構いません。残った炭は再利用可能です。
七輪は湿気厳禁ですから、残った炭の火を消すために水をかけてはいけません。自然に温度が下がるのを待ってから片づけます。

 

七輪の多様な使い方

七輪で焼く

炭火の特徴は炎ではなく、強い赤外線で焼くことです。
食材の旨味を中に閉じ込めて、ジューシーに焼き上げることができます。
サンマ、さば、鮭などを炭火で焼けば、極上の焼き魚が出来上がります。

 

七輪で燻す

七輪が美味しく焼き上がる秘密の一つは煙です。
食材の脂が炭火に落ちて、そこから出る煙が食材を包みこみ、まるで燻製のような効果が得られるためです。
屋内では難しいですが、煙を出せば出すほど美味しく焼き上がると言われています。

 

七輪で炊く

昔の日本では七輪でご飯を炊くのはごく当たり前でした。
火力が強いため釜戸で炊いたみたく、ふっくらもちもちのご飯が炊き上がりますよ。
ご飯を蒸している間に七輪で魚を焼けば一石二鳥です。

 

 

七輪で煎る

煎るといえば銀杏やコーヒー豆が浮かぶのではないでしょうか。
七輪の強力な火力なら、素早く煎り終えることができます。
七輪で煎った自家製コーヒーなんていうのもオツですね。

 

七輪で蒸す

七輪の残り火を使えば、美味しい蒸し調理が出来上がり。
サツマイモ、ジャガイモなんかを蒸せばそれだけでホクホクの一品料理が出来上がります。
蒸し焼きに使いやすい、フタが付いた七輪もあります。

 

七輪で煮る
火持ちが良いのも七輪の特徴なので、火力を絞れば煮込み料理にも活躍します。
カレーにシチュー、チャーシューやおしゃれに牛肉のトマト煮込みなんてのも作れます。
下部の風口を閉じると火力が弱まるので、鍋と七輪の間に隙間を開けてコトコト煮込みます。

 

七輪で熱燗

つまみを炙りながら、日本酒を温めて熱燗をつけることもできます。
酒燗器を用意して、七輪の火にかけるだけ。ついでにできるってのがまた良いんです。

 

七輪で炒める

七輪は火力が強いため、炒めるのにも使えます。
中華料理といえば強い火力でさっと炒めるのが基本ですが、中々家庭では難しいですよね。
そんなときは七輪に送風すれば、ガスを上回る火力を引き出すことができます。
ベシャッとならないシャキシャキの野菜炒めが作れます。

 

七輪で暖まる

七輪で暖を取れば、赤外線効果で身体の芯から温まります。
赤外線の強みは冷たい風が強くても温かいこと。
ちょっとしたキャンプファイヤー気分を味わえます。

 

七輪で刃物を鍛える

七輪と木炭で刃を強くすることを七輪鍛造といいます。
七輪の炭に風を送ると、簡単にその温度は1000度を越えます。
実は刃物マニアの方の中では有名な七輪の使い方です。

 

七輪を飾る

安直な使い方と思われるかもしれませんが、七輪があるだけで食卓に味が出ます。
七輪を飾ってみてはいかがでしょう。
一昔の日本の食卓にタイムスリップした気分が味わえますよ。

 

七輪で熔かす

七輪の炭火は1200度にもなるため、鋳物を溶かすこともできます。
また灰を溶かして釉薬を作ることも可能。
七輪で陶芸もできちゃいますね。

 

七輪で火起こし

七輪を使えば簡単に火をおこすことができます。
かつて囲炉裏がよく使われていた頃は、その炭火を起こすためによく七輪が使われていました。
火種を入れて送風すればあっと言う間に炭火が出来上がります。

 

このように様々な使い方ができる七輪。
昔の日本で重宝されていた理由が分かりますね。
便利な世の中になっても、ここまで使い回せる家電はないんじゃないでしょうか。
災害時にも活躍すること間違いなしなので、一家に一台あると安心ですね。

 

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