七輪のお手入れ|正しい洗い方と掃除の仕方、片付け方をご紹介

七輪のお手入れ|正しい洗い方と掃除の仕方、片付け方をご紹介

完全に冷えてから掃除を始めるのが基本

七輪は小型ですが珪藻土を使っているため、火の持ちが良く炭も持ちやすいというメリットを持っています。
それが七輪の良さなのですが、掃除をする時にはちょっと不便な事態となります。
というのも、七輪を使い終わった後はしっかりと次回のために掃除をしなければならないのですが、完全に炭が消えて七輪が冷えてから掃除を始めなければならないからです。
しかし、その性質上、なかなか完全に冷えてくれませんので、なかなか掃除を始められないということになります。

 

 

具体的な手順としては、まず七輪に炭火が残っていたら取り出して火消し壷やブリキ缶などで消火します。(次回再利用しましょう)
使えそうな炭を取り出し終えて、七輪を数時間で冷ましたら、まず新聞紙を広げて準備します。
その上に七輪を逆さまにして置き、中に残っている炭を全て取り除きます。火皿のはずれないタイプは、空気口から灰を落としましょう。
少し硬めのブラシなどを使って、表面にこびりついてしまっている炭をかき出すようにして取り除いていくとよりキレイになります。
表面に油汚れや食材のカスなどが付いているのであれば、やはり同じようにしてきれいにしましょう。
油やタレ等の汚れは、大した汚れでなければ、何もせずそのまま放置していても大丈夫です。
昔の人は、七輪を毎日使っていましたが、手入れはほとんどしないのが普通でした。
ただ、あまりに汚れがひどいと臭いますので、気になる場合はお掃除しましょう。
こびりついた汚れは、割り箸で削り落とすとよく落ちます。
脂やタレは濡れた雑巾で拭きとります。(七輪は水に弱いですが、水拭き程度はまったく問題ありません。)

 

ただし油などは七輪に染み込んでしまうことが多いです。それは取り除きようがありませんので、どうしようもありません。
無理に硬いものでこするなどすると、表面がハゲてしまうので注意してください。
七輪に使われている材質の性質上、しょうがないことですし、こうして使っているうちに汚れもまた一つの味として見えてきますので、それはそれで良しとしましょう。
また、アルミホイルで七輪の周りを覆ってから使うと汚れないので、汚れ気になる方は始めからそうしましょう。
空気口も、ブラシ等を使って溝に溜まった灰等の汚れを取り除きます。
汚れを落としたら、湿気のない場所に保管しましょう。
湿っていたり、水気を感じたりする場合は、風通しの良い場所で完全に乾いてから保管しましょう。

 

アウトドアなどの機会に七輪を持っていって、食べ終わった後に持って帰るという予定であれば、十分に七輪が冷める時間も計算しておく必要があります。
七輪が熱いままですと、当然車の中に一緒に置く他の物が熱で溶けてしまったり、下手すると可燃性のものに引火してしまうこともあります。
こうしたことを防ぐために、しっかりと時間を計算しておくようにしましょう。
また、使い終わったら炭をトングなどで出して、できるだけ早く七輪自体の熱が冷めるようにする手段を採ることも重要です。
火消壺などを使って、より安全かつスピーディーに炭を消せるようにすることも一つの手です。
間違っても炭を早く消したい、七輪を早く冷ましたいからと、水をかけるようなことをしないようにしましょう。
熱を持った状態で七輪に水をかけると、その急激な温度差によって七輪が割れてしまうこともありますし、その場で壊れないとしても、七輪の耐久性を急速に落としてしまうことになります。

 

 

空気口をきれいにすることが大事

使い終わるごとに炭や表面の汚れを落とすと共に重要なのが、七輪の下部にある空気口をきれいに掃除することです。
実はこの空気口が七輪でもっとも故障の多い部分。
空気口の金具が錆びてしまったり、灰が詰まったりして、開閉できなくなるのです。

 

炭に空気を送り込むこの部分は金属になっているため、全体の中でも錆びが来やすく腐食が最も早いところです。
この部分の金属が錆びてしまうと開け閉めがしにくくなってしまい、空気の調整が出来なくなります。
上手に七輪を使いこなすためにとても重要な部分でもありますので、お手入れは使うたびにしっかりとするようにしてください。
特に水気や油が残っていると、腐食が早くなりますので、ブラシなどで汚れを取った後は布切れでふき取るようにしましょう。
その際には七輪の外側だけでなく、手が届く範囲で構わないので内側もきれいにするように心がけることが大事です。

 

また灰が詰まって開閉できなくなることもあるので、しっかりと灰と取り除きます。
七輪を横倒しにして、開閉を繰り返したり、金具部分を叩いて、詰まった灰を取り除いてください。
これらのメンテナンスを使用後に毎回行うと、空気口が動かなくなることがありません。
逆に放置しているとすぐに開閉できなくなってしまうので、気を付けましょう。

 

七輪は水に弱いということを覚えておく

使う人の心理としてはいつまでも七輪をきれいにしておきたいものです。
そのため、油汚れなどがあると、水をかけてゴシゴシと洗いたくなってしまうかもしれません。
しかし、七輪は珪藻土という材料からできていて、水にとても弱いという特性を持っています。
水をかけてしまうと七輪としての寿命が縮まってしまいますから、汚れが目立ってしまうとしてもブラシなどでこする程度にして、水洗いは絶対にしないようにしましょう。
もともと七輪は日常生活の中で用いられてきたもので、それほど丁寧に掃除をしておくというよりも、そのままの状態で毎日使われていたもの。
使い込んでいくうちに見た目が変わっていくのも、七輪の一つの魅力だと思って、使いこんだ感じを大事にするようにしましょう。

 

お手入れが終わって片付けるときも、完全に乾燥していることを確かめてから保管することが大事です。
もし湿っている感じがするのであれば、新聞紙などの上に置いて、きちんと乾燥させるまで待つことが長持ちさせるポイントです。
風通しのよい場所に数日置いて、完全に渇かしてから保管するようにしましょう。

 

また、保管する際もあまり湿気のないところに置いておくのがベストです。
押し入れや倉庫の床などは湿気が多いところもありますので、できるだけ避けた方が無難でしょう。
見た目にはあまり分かりませんが、七輪の寿命を縮めてしまうことになります。
しばらく使わない場合は、よく乾燥させてから段ボール箱にいれて保管するようにしてください。

 

重くてとてもタフに見える七輪ですが、意外とデリケートな部分もありますので、大事に手入れと保管をして、いつまでも長く使えるようにしたいものです。
上手に保管すればかなり長い期間使い続けられる実用性の高いものですので、大事に扱うようにしましょう。

 

 

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