七輪の失敗しない選び方!種類ごとの特徴を抑えておこう

七輪の失敗しない選び方!種類ごとの特徴を抑えておこう

食材のおいしさを引き立ててくれる炭火焼ですが、いざ炭火焼のための七輪を購入しようとすると、意外に種類があってどれにすれば良いか分からなくなってしまいます。
ここでは七輪の選び方についてご紹介したいと思います。
七輪は大きく形状の違い、素材の違いで分かれます。
どんな使い方をするかで選び方が変わってくるので、詳しくご紹介していきます。

 

形状で選ぶ

七輪の形による違いは「丸形」、「角型」、「正角」があります。
どの形を選ぶかは七輪で何を焼きたいかで選べばいいでしょう。

 

 

丸形

丸形の七輪は一番ポピュラーといってよく、一番最初に選ぶならこの丸形が無難です。
ラッパのような形をしているので、ラッパ型と呼ばれたりします。
網の上で焼き物をするのはもちろんのこと、鍋やフライパンをはめやすく、わずかな炭でも熱も伝わりやすいので、煮たり焼いたりするのにも使えます。
弱点としては魚を一匹丸ごと焼くときに頭と尻尾が出てしまうこと。また卓上用ではないので、地面に置いて使う必要があります。
秋刀魚などの長い魚を焼きたいなら、四角い「平型」を選ぶのがいいでしょう。

 

角型

角型の七輪は長方形で焼面が広いタイプです。
炭を平面的に広げることができるので、焼き面が広く「焼き物専門」と言えると思います。
長い魚を焼いても、頭から尻尾までしっかり焼くことができます。
また、高さが低く焼面が良く見えるため、卓上でも使いやすいです。
弱点としては鍋やフライパンを置きづらく、熱が集中せず対流熱が分散するため火が通りにくいので、煮物炊き物には適さないところです。

 

正角

正角とは正方形の七輪のことです。
丸形と同様、焼き物と煮物に兼用できますし、魚のサイズによっては対角線に配置すれば頭からしっぽまで焼けます。
四角いのでしまいやすいのも良いですね。
弱点としてはサイズの割に高価なものが多いこと。
丸型の七輪は遠心力で効率的に加工できるのですが、正角はそうではないので加工に手間がかかるためです。

 

素材と製法で選ぶ

七輪には材料と製法でも3種類に分かれています。
それは切り出し製、練り製、金属製です。

 

 

切り出しタイプ

切り出しタイプは珪藻土を原料としたもので、自然の珪藻土をそのまままるごと使って七輪の形に仕上げたものです。
珪藻土とは、藻類のプランクトンの死骸で、それが長い間に蓄積して土となったものです。
この塊をまるごと切り出して、七輪の形に整えていきます。
切り出し製の七輪を作る場合、技術者が手作業で行うので、値段がやはりそれなりに高価になってきます。
ただし、メンテナンスをして大切に扱えば、何十年も使えるので一生物として使えます。
また、切り出しタイプの七輪で焼いた料理は特に美味しいと言われています。
良い七輪を長く使いたい方は、この切りだしタイプを選ぶといいでしょう。

 

練り物タイプ

2つ目のタイプは、練り製の七輪です。
切り出しと比べて安価に買い求めることができますが、壊れやすいので注意が大切です。
安い練り製の七輪はホームセンターなどでも売られています。

 

練り製のタイプも珪藻土を原料としていますが、粉砕しているものを練って型にはめて、通常機械で作られます。
牛肉で例えると、良い部分を切り取ったステーキが切り出しタイプ、端の部分を使ったハンバーグが練り製タイプといえます。
珪藻土は湿気をすいやすく、商品になる前に湿気を防ぐ加工がなされるとはいえ、水をかけるのは厳禁です。
メーカーによっても頑丈さは異なると思いますので、口コミを参考に選ぶのがいいでしょう。
練り製は壊れやすいのも、あまり七輪を使わないつもりならいいですが、長く使うつもりで買うと「買ってすぐに壊れた・・・」となってしまうので覚えておきましょう。

 

金属製

最後に金属製七輪ですが、珪藻土に比べると熱伝導が弱く、焼き物をしたときに味に違いが出てきます。
また、無機質なので七輪らしい風情を感じるのも難しいかもしれません。
メリットとしては水洗いできてお手入れが簡単、それと丈夫なことですね。

 

最後に余談ですが、炭の種類にも気を付けてください。
練炭を使用する場合、普通の七輪は使えないので、「練炭コンロ」を購入する必要があります。
練炭コンロは練炭用ですが、普通の炭も利用できるので、燃料という観点から言うと幅広く使用できます。
ただし練炭は独特の臭いがあること、燃焼時間が長いことでバーベキューにはあまり使われません。
暖房器具などキャンプで使われることが多いですが、美味しく素材を調理するという意味では七輪に軍配が上がります。
七輪に練炭は使えないので、練炭を購入しないように注意してください。

 

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