七輪の大きさの選び方を知りたい人必見!失敗しないための3つのコツ

七輪の大きさの選び方はどうしたらいい?失敗しないための3つのコツ

のんびりと食卓の近くで魚や野菜などの食材を焼きながらご飯を食べるという楽しみができる七輪。
古い伝統で日本人の心に訴えるものがあります。
炭火の温かい炎を眺めながらじっくりと食材を焼いて、その場からみんなで食べるといつもと違った美味しさを感じることができます。
日本人の食生活に大きく関わってきた七輪ですが、いざ選ぼうとすると種類も大きさも形も様々です。
あなたの必要に合った七輪を選んで、おいしく旬の食材を楽しんでください。

 

七輪の大きさの目安を知ろう

七輪の大きさは使う人数によって選び方が変わります。
そして丸い七輪を選ぶか?四角い七輪を選ぶか?でも変わってきます。
七輪の場合、少人数なのに大きいサイズを使うと、火起こしと片づけの手間が余計にかかってしまいます。
大は小を兼ねるというよりも、ジャストフィットなサイズを選ぶようにしましょう。
以下、具体的な大きさの目安をご紹介していきます。
なお、七輪のサイズは外側のサイズと内側のサイズで表記されることが多いですが、ここでは全て外側のサイズで統一してご紹介します。
外側のサイズというのは、七輪に定規を置いて端から端までのサイズです。
丸い七輪は「直径」、四角い七輪は「長辺×短辺」で表記しています。

 

 

家族で使う場合

家族で使う場合、これは人数で言えば4人程度を想定しています。
具体的な大きさの目安は以下のとおりです。
・丸い七輪・・・直径33センチ
・四角い七輪・・・45センチ×25センチ
4人以上の場合、さらに大きい七輪を用意すればワイワイ楽しく七輪パーティが開けます。
しかし、注意点もあります。
七輪は珪藻土がぎっしり詰まっているため、少し大きくなるだけで一気に重くなる傾向があります。
家で動かさずに使うなら大きいタイプを選べば良いですが、運んだり片づけたり外に持っていくことを考えると、小さめサイズを二つ持っておいた方が便利です。
二つ持っておくと一つを火消し壺に使えますし、一段落したら縮小して片方だけ片づけ始めるという使い方もできて色々便利です。

2人で使う場合

新婚夫婦やカップル、もしくは一人暮らしで時々友達を七輪を楽しみたい方におすすめの大きさです。
・丸い七輪・・・直径21センチ
・四角い七輪・・・31センチ×18センチ

 

1人で使う場合

一人の夜の晩酌のお供に七輪なんていうのもオツですね。
ゆったりと素材を焼きながら飲みたいなら、丸形七輪の直径12cm程度がちょうどいいでしょう。

 

なお正方形の「正形」と呼ばれる七輪もありますが、丸形よりも少し割高です。丸形で十分かと思いますが、正方形を選ぶ場合は丸形の直径より少し大きいイメージで選ぶようにしましょう。

 

使いたいシーンを想像してみよう

七輪の大きさを選ぶときに失敗しないコツは「どんなシーンで一番七輪を使いたいのか」をイメージすることです。
ポイントはあのシーンもこのシーンもと欲張らないで、一番使いたいシチュエーションを一つに絞ること。
あなたの理想のシーンで、何人分の調理をしたいのかを想像してみましょう。

 

 

もともと七輪は主に煮炊きをするためのものでしたので、やかんや鍋を置いて使うということを主眼にしていました。
そういった使い方をしたければ、昔ながらの丸型やラッパ型の七輪を選ぶといいです。
家庭やアウトドアで大人数で使いたい、またはサンマのような長いものを焼きたいとなれば、大きめで炙ったり焼いたりしやすい長方形の大きめの七輪。
七輪焼きがメインなら大きいサイズがいいですし、メインは別で横でちょっとカニを炙りたいだけなら小さい七輪。
若い人4人で焼肉をするなら大きいサイズがいいですが、酒飲み4人で炙ったつまみを食べる程度なら中くらいの七輪。
このように、まずは何をどんなシチュエーションで焼きたいのかということを考えて、使いやすいサイズを選ぶことがポイントとなります。
逆に「大きければどんなシチュエーションでも使える!」と必要以上に大きくしてしまうと、準備・片づけ・運搬で苦労して七輪を使うことにウンザリしてしまうことになってしまいます。

 

七輪はスローフードを楽しむもの

七輪の大きさを決める時には、使う人数と焼きたいものを考えることが大事ですが、七輪焼きとバーベキューは目的が違います。
バーベキューは皆でワイワイと楽しむのが目的なので、肉や野菜などを何人分も焼くことになります。
結果として角型の大きなバーベキューコンロが必要となってきます。
そのため実は、七輪愛好者でもバーベキューをするときはコンロを使う人が多いんです。
七輪は大人数までいかない程度の人数で、炭火の癒しと美味しい食材をじっくり焼いていただくのが醍醐味だと思います。
イメージとしては古民家の暖炉や囲炉裏のような、日本古来の伝統を感じることができます。
スローフードを楽しむ気持ちで、炭火の温かさを感じるという意味では、秋から冬に掛けてがベストシーズンともいえます。
ワイワイ楽しむバーベキューは夏にコンロを使って、風情を感じて食材を焼くのは秋に七輪を使って、という使い分けをしてもいいと思います。
もちろんバーベキューに七輪を使っても良いのですが、運搬や片づけがとても大変なので、実はあまりおすすめはできません。

 

大きさだけじゃなく七輪の種類も考慮する

七輪にも実はいろいろなタイプのものがあります。
一般的なスタイルは丸型で、底がすぼまっているタイプです。
これはもともと煮炊き用の七輪のスタイルを受け継いでいるため、それほど火力が上がらずじっくりと火を通すという調理の仕方が合っています。
また、丸形は卓上で使うのには向かず、地面に置いて使うタイプです。
最近では、丸形でも底も広くなっていて炭の燃焼程度を上げることができるタイプも販売されていますが、一気に食材を焼きたいなら角形を選ぶといいでしょう。
角型の七輪ならたくさんの炭を広く並べて使うことができるので、焼きにはピッタリのタイプです。
高さが低いため、卓上に置いても使いやすいです。(作りによっては卓上に置けない角形もあるので説明をよく確認してください。)
他にも素材や作り方によっても七輪の特徴は変わってきて、
珪藻土を切り出して作った七輪は丈夫で長持ちするけど、高価。
珪藻土を砕いて粘度のように練ってつくった練り型七輪は壊れやすいけど、安価。
金属製の七輪は軽くて丈夫で手入れがしやすいけど、コンロっぽくなる。
このように素材、作り方、そして使いたいシーン、これらが七輪を選ぶときのポイントに全てになります。
理想の七輪シーンを思い浮かべながら、楽しんで七輪を選んでみてください。

 

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