七輪で防災対策!災害時の七輪の正しい使い方と選び方

七輪で防災対策!災害時の七輪の正しい使い方と選び方

震災で被災者が七輪で暖をとったり料理しているのを目の当たりにし、防災用に七輪が人気を集めています。
電気やガスが使えなくなったときに、まず一番重宝するのはカセットコンロです。
すぐに火を付けたり消したりでき、どの家庭にもあり誰でも使えるため、かなり役に立ちます。
ただし問題は燃料です。
1日3食分をカセットコンロで賄おうとすると、かなりガスを消費します。
ガスボンベを大量に備蓄してあればいいですが、災害時はガスボンベ自体が驚異になってしまうこともあります。
そのためカセットコンロは短期用の防災グッズといえます。

 

 

被災が長期に渡る場合、役立つのが木材と木炭、そして七輪です。
木材や木炭は危険物ではないため、場所があれば大量にストックしておけます。
また震災では木材や廃材が大量に出るため、それらを七輪で火起こししても、料理や湯を沸かすことができます。
豆炭、練炭、着火用木炭はマッチ1本で簡単に着火できるため、燃料として重宝します。
木炭は炭素なので何十年でも保管できますし、燃焼性能も変わりません。
ただし臭気や湿気を吸うので、缶など密閉保管することが望ましいです。

 

七輪を一つ持っておけば、レジャーにも使えます。
普段から火起こしをして炭火料理に慣れておけばいざというときにすぐに対応できるようになるでしょう。
使い慣れている炭の方がいいですし、一度使用した炭は火が付きやすくなっています。

 

どのような七輪がよいか

非常時に七輪に求められるのは、なによりも湯沸かしと煮炊きができること。
レジャー目的の七輪は炭火焼きを楽しむためのタイプが多く、形も長方形になっています。
しかし、非常時に生の食べ物を炭火で焼くことはあまりありません。
なべややかんが使えるオーソドックスな丸いラッパ型の七輪がいいでしょう。
長方形タイプほど焼きに特化はしていませんが、十分焼き物もできるオールマイティなタイプです。

 

冬の防災には、暖房機能も重宝します。
ただし地震で余震の心配がある場合、七輪を室内に持ち込むのは危険です。
換気をきちんとしないと一酸化炭素中毒になったり、余震で物が崩れて火事になってしまう危険があるからです。
炭火は中々火が消えないことも火事のリスクを高めています。
そのため、七輪は屋外用の暖房器具として使いましょう。
やかんをかけておけば七輪でお湯をキープしつづけることも可能です。

 

使用場所は

余震が続くような状況なら、室内での使用は避けましょう。
屋外、もしくは一軒家なら庭、マンションならベランダか屋上が安全です。

 

室内で使う場合はこまめに換気をし、一酸化炭素中毒に注意してください。
狭い部屋、車内で七輪を使うのは大変危険です。
それと絶対に燃料に練炭を使うようなことはしないでください。
練炭は大量の一酸化炭素を長時間出し続けるため、中毒になる危険がとても高いです。

 

 

燃料は何がいいか

木炭があれば木炭を使いましょう。
普通の木材と違うのは、強い火力と長時間燃焼。
燃料としてとても優秀なので、木炭のストックが切れるまでは使い続けましょう。
「白炭」「黒炭」は災害時に限っていえば黒炭がおすすめです。
備長炭を始めとする白炭は無臭で焼き物に欠かせない炭ですが、着火しにくくバチバチとはねることがあります。
国産黒炭なら上質で火持ちがよく煮炊きに使いやすいです。
輸入黒炭はホームセンターで安く手に入ります。
国産より火は持ちませんが、ストック用に保存しておくといいでしょう。
オガ炭は火がつきにくい分、火持ちが良いため木炭と一緒に使うといいでしょう。
豆炭は着火しやすいですが、すぐ崩れてしまい使いにくいです。また大量保管は危険なので、災害時のメインにはなりません。木炭の着火材代わりに使うといいでしょう。

 

木炭の備蓄量の目安は?

500gの木炭で、1回ご飯を炊いてヤカンで湯を沸かせます。
1食あたり500g〜1kg程度を目安にしましょう。
3日耐えるなら最低でも4.5kgは必要です。

 

 

廃材・木材

木材や廃材は木炭と比べると性能が大きく落ちます。
薪を作るためにはノコギリなどで体力を使うため、災害時にはおすすめできません。
最終手段としては使えますが、やはり木炭を備蓄しておくのがベストです。

 

着火方法

木炭の着火は着火剤の使用が安全です。
カセットコンロで火起こしをするとボンベが爆発して大変危険です。
着火剤は固形物を使いましょう。液体状の着火材は事故が多く危険です。

 

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